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クオドラントアワード 2013 を開催

2013年1月31日、チューリッヒ –エンジニアリングプラスチックや複合材料の研究開発においてグローバルリーダーであるクオドラントが主催するこのクオドラントアワードは、「エンジニアリングプラスチックや複合材の材料や加工」をテーマにした博士論文を表彰する制度で、今回は2010年10月1日から2012年9月30日までの間に上記の分野で博士論文を書いた大学院生と卒業生に応募いただきました。5回目となる今回は、世界中から応募があり、2013年1月25日金曜日に表彰式がチューリヒのスイス連邦工科大学(ETH)において開催され、4名の受賞者の中から京都大学の楊井伸浩博士の論文が第1位(賞金15000ユーロ)に選ばれました。楊井伸浩博士は現在、九州大学で助教授をされています。他の3名の受賞者(アルファベット順)は以下の通りです(賞金は各5,000ユーロ)。現在、マサチューセッツ大学アマースト校ポストドクトラル研究員(米国)をされているカリフォルニア工科大学(米国)のシルビー B. ハッチェンス博士(米国)、現在、ミネソタ大学ポストドクトラル研究員(米国)をされているミネソタ大学(米国)のサンウー・リー博士(韓国)、インペリアル・カレッジ・ロンドンのポストドクトラル研究員(英国)をされているカリフォルニア大学サンタバーバラ校(米国)のニール D. トリート博士(米国)。

第1位 「Controlling Polymer Properties in Coordination Nanospaces(金属錯体ナノ空間を用いた高分子物性制御)」

楊井伸浩博士

「楊井博士は高分子システムのテンプレートおよびこれらの特性をナノ空間に拘束するために多孔性金属錯体を用いた研究に取り組みました。制御された細孔を有する高分子配列により、準一次元配列における熱転移および二次元状テンプレートなどの数々の特性を制御させることに成功しました。楊井氏はこれらの問題に対し、実験およびモデリング手法という独創的な組み合わせで取り組みました。電導度の異方性、イオン導電性高分子およびガス吸着特性による蛍光スイッチングにも応用されています。楊井氏が基礎化学への貢献には、細孔サイズによる効果に対する深い理解とゲスト―ゲスト間、ゲスト―ホスト間相互作用による転移挙動における転移点も含まれています」

その他クオドラントアワード受賞者三名(アルファベット順)は以下の通りです(賞金各5,000ユーロ):

シルビー B. ハッチェンス

「Deformation Behavior and Mechanical Analysis of Vertically Aligned Carbon Nanotube (VACNT) Bundles(垂直配向カーボンナノチューブ(VACNT)束の変形挙動および力学解析)」

受賞理由:「実験とシミュレーションの大きな相乗効果を組み合わせることにより機械的ストレスを受けるカーボンナノチューブ集合体の変形を説明するシンプルなモデルを展開しています」

サンウー・リー

「Structure and Dynamics of Block Copolymer Based Soft Materials(軟質材料を基にしたブロック共重合体の構造とダイナミクス)」

受賞理由:「結晶化とガラス的挙動の特性を組み合わせるブロック共重合体のシグマ相の発見、またこれらの新しい種類の相を徹底的に特徴付けています」

ニール D. トリート

「Organic Solar Cells: Understanding the Miscibility and Diffusion within Polymer-Fullerene Bulk Heterojunctions(有機太陽電池:フラーレン高分子を用いたバルクヘテロ接合における混和性と拡散への理解)」

受賞理由:「導電性高分子とフラーレン・エレクトロンアクセプターのナノ空間混合と構造が、改良した有機太陽電池に重要な電荷輸送の特性にどのような影響を及ぼすかという理解を展開する上で、飛躍的な進歩を果たしています」

審査員のメンバーは、国際的に高い評価を得ている大学や機関の教授からなり、材料およびプラスチック研究の分野において長年の経験があり、毎年多くの博士候補者を指導しています。

フォルケル・アルシュタッド博士・教授

バイロイト大学応用科学部ポリマー・エンジニアリング学部長(ドイツ)

グレン H・フレデリクソン博士・教授

カリフォルニア大学サンタバーバラ校、三菱化学先端材料研究センター所長(米国)/地球快適化インスティテュート取締役所長(日本)

マルティン・グルーベル博士・教授

イリノイ大学アーバナ・シャンべーン校James R. Eiszner化学・物理学教授、コンピューター・バイオロジー・生物物理学教授(米国)

ジャン・アンダース・マンソン博士・教授

スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)ポリマー・コンポジット・テクノロジー研究室(スイス)

西敏夫博士・教授

東京工業大学の特任教授

イグナス・ヴェルペスト博士・教授

ルーヴェン・カトリック大学金属材料工学部コンポジット材料教授(ベルギー)

ETHチューリッヒ校構造技術センターのパオロ・エルマニ教授(博士)は、審査員ではなく司会を務めました。プリンストン大学科学生物工学部(米国)で教鞭を執り、またクオドラントアワード2009の受賞者でもあるロドニー・プリーストリー教授(博士)も授賞式に参加し、受賞後の人生とキャリアについてスピーチを行いました。

今回、世界中から多数の応募がありました(合計46名。大学別:米国20名、アジア太平洋9名、欧州/アフリカ17名。国籍別:米国7名、アジア太平洋24名、欧州/アフリカ15名)。応募論文の水準が年々高くなっているのを見て、私たちは非常に喜ばしく思っています。今回より規定が変更され、4名の受賞者が式典に招待されました(前回は、最終候補者6名の中から3名を選出)。この国際的なクオドラントアワードは、世界中の優れた若手研究者の育成と産学連携に貢献することを目的に設立されました。次回のクオドラントアワードは2015年に開催予定です。

クオドラントアワードの贈呈品(盾)は、国際的に有名なスイスのアーティスト、ビート・ゾデラーがデザインしたものです。プラスチックの円盤が複合的に重なったデザインは、熱可塑性樹脂は溶けて液状にもなりうるという発想に基づいています。紙やパネルの上に落ちた液状樹脂は様々な大きさの滴(しずく)を形成し、それはまた、革新的な発想が「雫のようにひらめく」ということを表現しています。ビート・ゾデラーはこの発想を円形の連なったレリーフ模様にしました。この盾には、ティルト(ベルギー)のクオドラント工場で製造されているErtacetal C blue 50 plasticが材料に使用されました。

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Notes for Editors


クオドラントは、半製品と完成部品を製造する高機能プラスチック素材のグローバルリーダーです。世界20カ国に拠点を持ち、2000名以上の従業員がいます。当社の特殊なエンジニアリングプラスチックおよび複合材料は、金属や他の素材よりも性能に優れ、主に、生産財等の様々な用途で使用されています。クオドラントは、広範な業界を代表する顧客企業と共に、その新規用途を広げるべく継続的に開発に取り組んでいます。クオドラントは、戦略的パートナーである三菱樹脂と共に、未来に向かって業界のリーダーとしての地位を拡大していきます。

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